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四十立ち

"しじゅうだち"と読みます(造語)。 40歳をとうに過ぎ、色々拗らせていたり 迷ったり悩んだりもするけれど、 諦めるには先が長過ぎる。。 そんなオジサンの盛大なチラ裏です。

【読書感想文】鏡のなかの鏡


私個人的に、ミヒャエル・エンデって『はてしない物語』よりも
『モモ』の人ってイメージです(唐突)。

『モモ』はあえて手元に残さず、出会うたびに読み返して、
新たな発見をしてはまた別れるというのを
大体十年周期で繰り返している、私の読書人生(?)の中でも
かなり特殊な付き合い方をしている本です。

まぁどちらにせよ"児童文学作家"と思っていたのですが、
ある日ふと、立ち寄った無印良品。
特に何を買いたいわけでもなく、ぶらついていたときに見つけたのが本書。
あまりにも思いがけない出会いで、棚を二度見、
手に取って二度見しましたね(笑)
いやぁ、まさか無印で本を買うとは(偏見)…


さて、前述した私の著者へのイメージもあり、てっきり本著も
「広い世代に読みやすく、それでいて教訓もあるファンタジー」
だと思い込んでいたのですが、それはとんでもない罠。
"どくしょ"は"どくしょ"でも「毒書」の方ですね、間違いなく。

正直、言葉を選ばず本著の感想を一言で言うなら
「よく分からない」
です。
なるほど確かに、美しい天使の羽であったり、
グロテスクな臓物であったり、あらゆるファンタジーの要素が並べられているのですが、
とにかく世界観が難解。…果たして"難解"という言葉が当てはまるのか?
個々の要素は難しくないのに、何故かするっと理解できない。

そう、この作品のたちの悪いのは、
もしかしたら寝ているときに見た夢の話をただ書き写したような、
意味ありげで、それでいて実はナンセンスに過ぎないようなものでも、
何か深遠な意味を持った暗喩のように考えさせられてしまうこと。
だから、一旦は意味不明でも飲み込んでみたくなります。
口に入れるのもやっとで、喉の奥になんか入るわけがないのに。
涙を流し、えずきながらでも、自分の中に取り入れたくなる、
そんな圧倒的な世界。

…一応言っておきますが、物理的に本を飲み込もうとしたわけじゃないですよ?


そして終幕に向け、ファンタジーはいつまでも続かない、
いつかは現実に帰らなくてはいけないと言わんばかりに、
いきなりポンと"現実?"に引き戻されます。
これがまた何とも言えない読後感!
決して快くはない、むしろ苦しむことは分かりきってるのに、
この最終話に対し、最初の話のあたりってどうだったっけ?
気になってページを繰り始めてる…

そんな読書体験をしてみたい方にオススメです(これ、ネガキャンじゃね?)。

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